令和5年度 ふじさんっこ応援大賞 活動発表・交流会 |
活動に対する思いや行政・他団体との連携について、紹介します!
【大賞】裾野市東地区おやじの会
・「みんなで子育てできるまち」にするための活動を行っている。地域の子どもたちのために、自分の時間を使おうとする大人を増やしたい。
・やりたい人が自分で事業を形にする、やりたくない人へは参加を強要せず邪魔をしなければよいという方針(言い出しっぺ実行委員長方式)で活動し、小中学生が実行委員長をやることもある。
・「何にもしない合宿」では特別なイベントを行わず、子どもたちや地域の人が関わる機会を増やすための場をひらくことが目的。「せっかくだから」とプログラムを作ると活動を長く続けられない。運営側も参加者と同じ集合時間に会場入りするなど、無理がないようにして活動を継続している。
・活動にルールがあると、子どもに守らせないといけないと思ってしまう大人がいる。「何にもしない」を維持するために、その都度ルールを柔軟に変更している。
・活動に興味をもってくれた方たちが、全国20カ所ほどで「何にもしない合宿」を開催している。
【優秀賞】特定非営利活動法人泉の会 こどもっ家
・7年前から月2回の居場所活動を行っている。参加は申込制だが、突然の参加にも対応するため、昼食はカレーにしている。活動の中で、不登校の子どもがいることに気づき、不登校の子どもを対象とした居場所活動を始めた。
・不登校の子どもの居場所として、ゆっくり好きなように過ごしてもらい、エネルギーを蓄えてもらうため、勉強の強制はしていない。パソコンでのインターネット利用や、ゲームの持込も可としている。イラスト描くことが得意な子が多く、小中学生にチラシの作成をお願いしている。
・1日2~5人ほど、不登校の子どもたちが来て、デイサービスの利用者や地域の大人とも交流している。昼食は併設のデイサービスで調理した食事を提供している。
・民生委員や学校評議員、スクールソーシャルワーカー等がボランティアスタッフとして参加しており、地域とのつながりができてきた。
・保護者の送迎等があれば、入江地区以外からの子どもも受け入れている。
・活動のチラシを学校にも配布し、居場所に来ている不登校の子どもの情報は学校に提供することがある。
【優秀賞】だんぼ楽会 創作あそび作家 ふくろうず
・主な活動として「うたあそびライブ」を乳幼児の子どもをもつ親子向け参加型ライブをつづけている。活動開始から7年が経過し、これまでに150回以上の活動を行ってきた。
・あそびうたを通じて子どもが両親や周りの大人から愛されているという実感をもち、自己肯定感を高める働きにも繋がると考えている。あそびうたは、歌のみとは違い、遊びやゲーム的な要素が入った歌であり、初めて聞いてもすぐに遊ぶことができるのが一つの強みと言える。
・活動する中で前例の少ないふくろうずの活動を知ってもらうことの難しさがあった。企業や施設との連携はスムーズであったが、行政の理解を得るのには時間がかかった。AIあそびうたグランプリ出場を一つのきっかけに保育雑誌への掲載やCDブックの発売、保育者向けのあそび講習会を行う等して、少しずつ認知度が上がった。子どもをもつ父親の顔と、乳幼児に日々向き合う保育士の顔の二面性を強みに、「新米パパの応援講座」の講師を務める機会を頂き、次第に行政との連携も増えていった。
・他団体との連携として、ぴっぴサイト(浜松市)のはますくQ&A動画収録により、ふくろうずのあそびうたが来春、動画にて紹介される。
【審査員特別賞】しずおか子育て防災ネットワーク
・発足団体でZoomを利用し、月1回の定例会を行う等、有事に助け合うネットワークとして緩やかにつながっている。・東日本大震災のとき、子育て支援センターなどの居場所があったことで、親子が安心して過ごすことができたという話を聞いた。令和4年の静岡市清水区の台風被害で、「NPO法人よしよし」を拠点として子育て世帯の支援を行った際、行政との連携も必要だと実感した。
・災害支援団体にはない子育ての視点から支援を行っている。「子育て」に特化しながらも、子育て支援団体以外の関係団体との連携も大切にしている。