やなぎ文庫は家庭文庫です。自宅を開放し、月2回、わいわいがやがや、親子が楽しそうに憩う場となっています。 若いお母さんの中には、児童館での親子デビューに緊張してしまう人もいますが、そういう人たちも「初めて来たけど、ここは親せきの家みたいでリラックスできた、また来たい」と言ってくれます。親子の地域デビューのハードルを下げるのも『やなぎ文庫」の役割です。 |
今では、文庫のスタート時に通っていた子たちも大人になり、大切な絵本を寄付してくれたり、おやつに使ってと食材を分けてくれたり、何かと『やなぎ文庫』のサポートをしてくれます。また、近所の方が「子育てはすでに終えたけどお手伝いしたい」と申し出てくれたこともあります。そういう地域の人たちの有形無形のサポートが、私たちの活動の力になっているのだと思います。お陰様でスタッフは30代から80代までと広がってきました。
保育士として働いていた若い時から絵本が好きで、個人で500冊くらいの本を集めていました。結婚して子どもが生まれてから、それらの絵本を友だち親子と読み合うようになり、サロンになり、それが『文庫』の形に発展したのです。家を開放することを夫や子どもたちが理解してくれたのも幸いでした。
図書館でのおはなし会や口コミで『やなぎ文庫』の存在を知り、遊びに来てくれる親子も多いのです。共に運営してくれる良き仲間にも恵まれ長続きしています。絵本、うた、箏演奏、手作りおやつ等、メンバーがそれぞれの得意なことを中心に、毎回内容も多彩に。子育ての経験者や若いお母さん同士で、子育てについての情報の交流や悩み相談の場ともなっています。
参加者数人のときも、リビングから人があふれるくらいの大勢のときもあります。とにかく、お母さんや子どもたちの楽しそうな笑顔が活動パワーの源に、定期的に、楽しく続けていくことをモットーとして頑張っております。
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