令和4年度 ふじさんっこ応援大賞 表彰式 及び 活動発表・交流会を開催しました! |
静岡県では、社会全体で子どもと子育て家庭を応援する気運の醸成を図るため、特徴的な活動や先駆的な取組を行っている子育て支援団体をふじさんっこ応援大賞として表彰しています。令和4年度は19団体から応募があり、3団体が受賞しました。
表彰式及び活動発表・交流会は、11月17日(木)静岡県庁において執り行いました。
受賞団体
大賞一般社団法人おたまちゃん食堂
審査員特別賞
島田市子育て支援ネットワーク
審査員特別賞
特定非営利活動法人Earth Communication
※優れた活動を行う団体が多く応募する中、審査基準による評価点が高い団体が複数あり、点数だけでの選定が適当でないため、「優秀賞」は選定せず、「大賞」1団体、「審査員特別賞」2団体の表彰となりました。
受賞団体の活動内容・評価ポイントの紹介
大賞名 称 | 一般社団法人おたまちゃん食堂 |
活動内容 | ・こども食堂、配食(三島市内、長泉支部、小山支部(不登校や発達障害を抱える親子の居場所づくり)) ・学習支援「おたまちゃんスクール」(塾に通っていない子どもたちと大人が一緒に楽しく学ぶ) ・フードドライブ(ファミリーマート11店舗の協力により月1回開催) ・フードパントリーの実施(長期休暇前の食の支援強化) ・地元農家、酪農家、農協等とのつながりを重視し、地元食材を通じた食育の実践 |
評価総評 | 地元の農家、企業とのネットワーク作りにより地域を拡大した事業展開や学習支援など、子ども食堂の枠を超えた取組も行っており、子ども食堂のみならず、広く子育て支援団体の参考となる。 |
評価 ポイント | ・地域の農家や地元企業、コンビニとの連携により地域を巻き込みつつ、インフラ機能としての視点が入った取組 ・代表が1人で始めた活動を、地元のみならず周辺地域まで拡大させた実行力 ・食の提供だけではなく、子ども食堂の枠を超えた取組を通して、子どもが多様な社会活動に触れる機会を創出 ・食堂に来てもらうことを待つのではなく地域に出向くアウトリーチの新たな取組として、クラウドファンディング等を活用した「移動する駄菓子屋さん」に挑戦 |
審査員特別賞
名 称 | 島田市子育て支援ネットワーク |
活動内容 | ・「ひとりじゃないでね応援団」の結成(地元企業や商店などと一緒に「ひとりじゃないでね」といった島田弁のメッセージを周知し、市全体で子育て家庭を温かく包んでいこうと応援する取組) ・「島田市子育て支援ネットワーク」の加入団体で総会、研修会、交流会を実施し、「ひとりじゃないでね応援団」も交流会に参加(各団体の子育て支援の取組を情報交換したり、会員同士の交流を深めることで連携した事業の実現) ・屋外で使える「ひとりじゃないでね」がプリントされた授乳、おむつ替えテントの貸出し(子連れでも安心してイベントに参加できるよう支援) ・ZOOMを活用したオンラインラジオ体操(前後には子ども向けの読み聞かせの実施、参加者同士のフリートークの場を設け、親子の居場所づくりに注力) |
評価総評 | 行政と子育て支援団体が連携することにより、日常生活から母子保健に関することまで幅広い支援につながる取組は、ほかの自治体の参考となる。 |
評価 ポイント | ・地域の子育て支援団体の連携を促進し事業展開できるようなネットワーク作り ・島田弁のメッセージ「ひとりじゃないでね」は地域の特性を活かしたユニークな取組 ・コロナ禍の中で活動を工夫し、オンラインラジオ体操を計125回実施し、子育て親子の居場所づくりに貢献 |
名 称 | 特定非営利活動法人Earth Communication |
活動内容 | ・御前崎クエスト(世代の異なる参加者と活動を共にし、コミュニケーション能力を育みながら御前崎市の自然や文化、産業などを学ぶ) ・EC LOBO(自然体験活動を活用した地域資源の発掘等を通してプログラムを支え指導を行う学生リーダーの育成) ・環境学習program~アース・キッズ~(御前崎市港内にある久々生海岸での自然体験を通して自然や環境への意識を育むきっかけ作り) |
評価総評 | 御前崎市の土地柄を活かしたキャンププログラムや海岸での保全活動などのSDGs実現に向けた取組に加え、コミュニケーション能力向上やリーダー育成を行うなど、学校では学びきれない分野を担っている。 |
評価 ポイント | ・学校では学ぶことのできない社会教育を幅広く展開 ・教育委員会とも上手に連携し、地元に特化した地域性の高い取組 ・様々な団体等と連携しながら、自然体験や環境学習を通して子どもたちの豊かな成長を目指す質の高い取組 ・環境保全をはじめとするSDGsの視点を取り入れた取組 |
活動発表・交流会
お互いの取組を知り、それぞれの活動に活かすとともに、団体同士の交流を促進し、県全体の子育て支援団体の質の向上を図るため、表彰式後に活動発表・交流会を開催しました。コーディネーターは、ふじさんっこ応援大賞審査委員長の永倉みゆき氏(静岡県立大学短期大学部教授)が務められました。受賞団体の熱い思いや参考となるお話について、3つのトピックに分けて紹介します。