令和6年度 ふじさんっこ応援大賞 活動発表・交流会 |
活動に対する思いや行政・他団体との連携について、紹介します!
【大賞】龍津寺 土曜子ども寺子屋
・2009年に塾に行けない子どもの学習支援という学校の要望から始まった活動が、子どもに勉強をやらせている時間になってしまっていることに気づき、子どもたちや大学生などのボランティアの自主性に任せていくことで、そこで生まれる関係性の方が大事だということに気づいた。
・地域の中でのつながりが希薄になる中、どうしたら親だけでなく、地域で子どもを見守る、育てる機運の醸成につながるかに苦心している。「つながりの価値」を共有してくれる素晴らしい大学生や社会人ボランティアのみなさんのおかげで、とても豊かな時間が生まれている。
・「分福・わかちあい」をテーマに、幸せだけでなく悲しさや寂しさであっても分かち合えることが幸せであり、分かってくれる人がいれば孤独ではなくなるという考えを大事にしている。
・年齢や性別、国籍等の属性は一切関係なく、ここにいて良い条件を作らない。誰にも強制されることもなく、自分で選択、決定できる場所でありたい。そしてそのような場所を、地域にどんどん広げていきたいと考えている。
【優秀賞】とみつか未来塾
・学校の週5日制に伴う子どもたちの居場所づくりとして、佐鳴湖が全国水質ランキングでワースト1であったことから、環境問題に取り組む活動をきっかけに地元主婦が2000年に立ち上げ、2001年より活動を開始した。
・毎月1回の川掃除やお米作り、さつま芋作り等の農業体験を通じて、子どもたちに勤労の大切さや喜びを学んでもらうとともに、親子や地域の方、自然との触れ合いから、未来を育む子どもたちに何かを掴んでもらいたいと考えている。
・川掃除や農業体験のほかにも、はままつ星を見る会と連携した星空観察会や椎ノ木谷保全の会と連携した里山観察会を含む様々な活動を行っている。
・活動の準備として平日にスタッフが草刈り等を実施しているが、スタッフの高齢化も進んでおり、不足している。良い活動だと思うので、なんとかしてスタッフを集めたい。
【審査員特別賞】インクルーシブスポーツクラブ
・障害のある子どもたちが、生涯にわたってスポーツをするフィールドが圧倒的に足りていなかったため、出身地に転勤となったことをきっかけに何か活動してみようと思っていた際、「調和のとれた不協和音」というコンセプトで演出された東京パラリンピックの閉会式を見て、「なぜ障害者のことだけを考えていたんだろう。障害者も健常者も関係なくみんなで一緒に運動できる団体にすれば良いんだ。」と感じ、2021年10月に団体を立ち上げ、2022年1月に活動を開始した。
・インクルーシブスポーツクラブという名前の団体ではあるが、活動内容はスポーツに限らず、参加者本人たちがやってみたいと思ったことをみんなでやってみる団体。月に一回第二日曜日に活動しており、ボッチャや楽器を使った音楽活動、写真撮影大会、サッカー、リアル野球盤等の様々な活動を車椅子の方や知的障害者、聴覚障害者を含めた参加者全員がどうやったらできるかを参加者自身で考え実施している。
・大学での講話を行う際、インクルーシブスポーツクラブの話をすると、現場経験を積みたい教員志望の学生からボランティア参加の希望があるため、ボランティアスタッフは充実している。また、参加して良かったという感動のほかにもう一つ良かったと思ってもらえるものを用意するため、参加してくれた学生を対象に教員採用試験講座を実施している。
・現在は代表の自宅に機材等を保管しており、活動場所の体育館の鍵も代表が借りているが、団体発足当初から5年計画で、代表がいなくても活動が続いていくスキームを作ろうと準備しており、最近では代表不在の会もある。機材の保管場所や体育館の鍵の受け取り等についてをあと3年かけて構築していく予定。